2014年05月05日

第24回世界コンピュータ将棋選手権 「まさかの終盤の逆転劇」

2014年5月3日〜5日の3日間をかけて、第24回世界コンピュータ将棋選手権が行われました。

決勝に残ったのは、激指、NineDayFever、ツツカナ、Bonanza、ponanza、YSS、N4S、Apery、の8ソフトです。
そこで総当たり戦を行い、優勝ソフトを争い激しい戦いが行われました。

全7回戦のうち5回戦まで終わった段階でponanzaが5戦全勝、続くNineDayFever、Bonaza、Aperyが3勝2敗となっており、ここではponanzaの優勝は間違いないと思われていました。
5回戦でponanzaは相性の悪いNineDayFeverに勝利できたことがかなりのアドバンテージになっています。

5回戦のNineDayFever対ponanza

*SWFプレイヤー対応ブラウザでご覧いただけます。

ここでponanzaは残り2戦で1勝すれば優勝確定、
よって、NineDayFever、Bonanza、Aperyはponanzaが2連敗+自身が2連勝でやっと優勝争いという条件です。
相当に条件が厳しいものと思われましたが、このあとにドラマが待っていました。

6回戦でponanza対Aperyという優勝のかかった大事な一戦があり、
先手のAperyが美濃+右四間から猛攻して攻め潰し勝利。

第6回戦ponanza対Apery

*SWFプレイヤー対応ブラウザでご覧いただけます。

さらにNineDayFeverもツツカナを下し、最終戦まで優勝がわからない混戦に入りました。
このNDFツツカナ戦では後手のNineDayFeverがノーマル四間から早々に6六の銀を角で取るという銀角交換の駒損をするという恐ろしい将棋で、
しかもそれで勝ってしまうという…。

第6回戦 NineDayFever対ツツカナ

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そして運命の第7回戦、今回の台風の目と見られていたNineDayFeverは激指と対局。
相矢倉の定跡形からNineDayFeverがギリギリの攻めを繰り出しますが、
激指にあまされて無念の敗局。

ここで優勝はponanzaかAperyのどちらかになりました。

AperyはN4Sとの対局で、中盤のはじめくらいまではN4Sが押しており、
少し苦しそうに見えましたが、そこから力を見せて巻き返し、
Aperyが大事な勝ち星を上げました。

これでponanzaとYSSの対局でponanzaが負けることになると、
勝ち点の関係でAperyが初優勝ということになります。

電王戦では同じチームとして戦ったponanzaとYSS、
YSSは出だしで転んでしまっていたので、ここで古豪の意地が見せられるかという一戦です。

先手のYSSは相居飛車で8筋の歩を切らせ、6六角から左美濃に組むという珍しい指し方を見せました。
ただ中盤ではponanza陣営が手厚く、後手が良さそうに見えましたが、
YSSは美濃囲いの左桂まで繰り出し、さらにそれをタダ捨てしてからつなぎ角など妙手順を繰り出します。
そして気付けばYSSの必勝形となり、以下幾ばくもなく寄せきりました。

これはYSSの会心譜でしたね。
これだけ圧勝できればそりゃあ気持ち良いでしょう。

第7回戦 YSS対ponanza

*SWFプレイヤー対応ブラウザでご覧いただけます。

ということで、なんとAperyが大逆転で初優勝を飾りました。

終盤の逆転劇が非常に面白い大会でしたね。

詳しい結果は公式ページからご覧下さい。
posted by Justice at 18:20| Comment(0) | コンピュータ将棋 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする