2014年05月13日

【自戦記】対端角中飛車 逆転につぐ逆転

今回は相手が先手番で端角中飛車をしてきたものを紹介します。



5三の地点に大駒を二枚効かせ、一気に突破しようとする作戦ですね。
プロの将棋ではまったく指されませんが、アマの間ではけっこう愛好者がいます。

相手の方は5筋の歩の交換から3四の歩を取りました。
初級の人はこういう手が好きですが、横歩三年の患いなんていう言葉もあり、
こういう歩を取るためだけに何手もかけるのは序盤ではあまりオススメできません。



この局面でも後手は金銀を動かし囲いが出来始めているのに対し、
先手は一歩得ですが居玉のままで、飛車もこれから何手か使って動かすことになりそうです。

結局お互い囲い合いましたが、先手は歩越し飛車なので何かの拍子に攻められる心配があります。


そして本譜も飛車が詰まされてしまいます。

54手目△6二飛で先手の飛車はただでは生還できない格好です。



▲4五歩に△6五歩で飛車が詰みましたが、▲4四歩、△同金に▲7六飛(!)が驚いた一手です。



飛車を歩で取れるところに移動しただけなのですが、
取られた瞬間に角交換で勝負しようということですね。
局面は苦しいながらも楽はさせてくれません。

ここはもちろん堂々と飛車を取りましたが、
角を取って▲5三角と打ってきました。



普通に考えれば飛車得で負けるわけがないのですが、
少し先手玉が堅いのと後手の銀が遊んでいるのでまだ戦える形勢みたいです。

角打ちに飛車を逃げたのが良くなかったようですね。
飛車を得しているので欲張らずに△6九飛くらいで明快でした。

それで▲6四角成から桂香を拾われて勝負形に持ち込まれてしまいました。

▲3五金は飛車取りですが、こちらは飛車を取られる以上に、
飛車がいなくなったあとの3四桂打が嫌なんですよね。



そこから相手にどんどん囲いを剥がされていき、
125手目▲9三飛がいい手ですね。



飛車の横効きの攻めが受けづらいです。
△5三歩、▲9二飛成と次に▲4三歩成を狙ってきましたが、
受けづらいのでイチかバチか攻めあいにでました。
先手陣の唯一の急所である端に望みをかけ△1六桂。
▲同歩、△同歩に▲4三歩成と先手が決めにきました。
厳密にはこれで先手の勝ちだったので、良い踏み込みでしたね。
ただ実戦ではこのあとドラマがありました。

△1七歩成、▲同香、△同香成、▲同玉、△1一香、▲1六歩、△2五桂



ここでの逃げ方が問題でした。
逃げ方は3通り、@2六玉A1八玉B2八玉

@は1七角の一手詰めなので論外ですが、問題はAとBですね。
これも厳密にはどちらでも先手勝ちなのですが、片方には後手に勝負をかける順がありました。

Aの1八玉が正解で、1六香の王手が目に見えているのでやりづらいのですが、
そこで▲2九玉とすれば追撃が難しいところでした。

(1八玉の場合)

しかし実戦は▲2八玉としたため、△1七角と先手で角を打ち込み、
▲2九玉に△4八龍が詰めろで最後の勝負です。



この順だと1七の角が4四の地点に効いていて、
さらに龍も受けに効きそうなので難しい局面になっています。

先手は▲5二龍と切って詰ましに来ました。
私は△同金と取りましたが、これには詰みがありました。



本譜では3一角から追いましたが、これは詰まずに逃れることができました。

(本譜逃れの図)

正解は▲3三角で、△同桂、▲3二金で詰んでいました。

よって▲5二龍に△同金が後手失敗で、ここでは△4二歩と受ける手があったようです。



そこで先手は▲4四角、△同角成と犠打を放ち、▲4八金と手を戻します。



恐ろしい順ですが、これなら先手が有利を持続できていたとBonanza先生が教えてくれました。

いやぁ、将棋の終盤って本当に恐いですね…。


posted by Justice at 02:00| Comment(0) | 自戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする